三ヶ月近く前にちらっと予告した三脚について書いてみます。(長文)
たいていのカメラの底に開いている三脚ネジ穴ですが、
三脚を使ったことがある人はあまりいないのではないでしょうか。
普通に写真を撮るだけなら手でカメラを構えれば済むわけですし、
集合写真で撮る人も写るとか夜景撮りでもしない限りは、
三脚なんて使わないですしね。
そんな三脚ですが、当然ナノ撮りにも使えたりします。
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例えば僕の場合は蓄光ブロック好き(笑)なので、
撮影環境を暗くして、仕込んだ蓄光ブロックが発光する様子を撮ってみたり。
(ISO200/絞り6.3/シャッタースピード2.5秒。やや暗い程度の環境で撮影)
蓄光ブロックを撮るときは数秒間シャッターを開いたままにするのですが、
頑張って手で構えても絶対にブレます。
(これは私見なのですが、
1秒を超えるとほぼ確実にブレると思います。心臓が動き脈拍が生じるので…)
例として手持ちと三脚撮影の二種類を見てみましょう。
まずは手持ち。撮影に4.4秒かかっています。
(ISO200/絞り5.6/シャッタースピード4.4秒)
すごく頑張ってみたのですが、やはりブレました…
次に三脚を使用。撮影に7.7秒かかっています。
(ISO200/絞り6.3/シャッタースピード7.7秒)
ブレずに撮れました。
こういう撮影にはやはり三脚が必要です。
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さらに、別の手法として
1:明るい状態でディティールを撮影
2:暗い状態で発光を撮影
3:両方の画像を合成し、全体が見えつつ蓄光のあやしいグリーン発光も表現する
なんていう場合にも使えます。
使えますというか、この場合は必須ですね…
このように明暗ともまったく同じ構図で撮らなければならない場合は、
手でカメラを完全に固定したまま照明を操作したり、
逆に照明を操作した後で寸分違わぬ構図をとることは不可能なので、
三脚が必要になります。
同じようなケースとしては、
複数枚撮影した写真からアニメーションgifを作る場合があります。
アニメーションgifも、
カメラが動いてしまっては動かしたくないものまで動いてしまう(=意図したアニメーションにならない)ので、
やはり三脚が必要になりますね。
※nanoblockのアニメーションgifについては、
hiropo-papaさんの「ちょっとアートにnanoblock」にナイスな作品が掲載されています
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さらにさらに、(これはカメラの特性によるのですが)
ISO感度を上げずに撮影したい場合にも三脚は有効です。
以前書いた「カメラについて」でも触れていますが、
光量の少ない状況で撮影する場合、
・シャッター速度を遅くして光を多く取り入れる
・絞りを開いて光を多く取り入れる
・ISO感度を上げて光を多く捉える
の三要素で補正を図ることが一般的ですが、
たいていのデジタルカメラの場合、ISO感度を上げると画質低下が生じます。
そこで、
ISO感度を上げないと手ブレを起こしてしまうような状況では、
ISO感度を上げず撮影時間が長いまま、
三脚を使ってブレを防ぐわけです。
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…とまぁここまで三脚の使い道を書いてきたわけですが、
もし手に入れるとして実際どんなのを買えばいいの?
というと…
カメラ本体同様、オススメするのは難しいのですが、
・撮影時に椅子やテーブル等々で(被写体もしくは三脚の)高さの調整が効くのであれば、
カメラの重さが支えられればOK
・三脚側で位置決めをしたいなら、脚(と首)が伸縮式のものが必要
・さらに、被写体を見下ろしたいならある程度の高さまで伸ばせるものが必要
でしょうか。
商業目的で使用するなら話は別ですが、概ね気にすべき点は
・耐荷重
・撮影時のカメラの最大/最小高さ(=撮影環境に合うか、被写体に合わせられるか)
・価格
・収納時のサイズ
かと思います。
ただし、ココはなるべく拘って欲しいというポイントが一点だけ。
三脚を立て、カメラを取り付けた状態で、
カメラを前後左右方向に傾けられ、旋回もさせられるタイプが望ましいと思います。
ある程度カメラに動いてもらわないと、
三脚を設置する位置・高さをキッチリ決めるか、
写したい構図のために被写体側の位置を変えるはめになってしまいますが、
おおよその位置・高さに三脚とカメラを設置した後で微調整が可能であれば、
その心配もありません。
よくあるのが三脚とカメラの間がボールジョイントのようになっているタイプ
(いわゆる自由雲台ってやつです)で、
これだとカメラを取り付けたまま前後左右方向に傾け、旋回もできます。
※ちなみに僕は、
マクロ撮影メインをうたった、脚と首の伸縮が効き自由雲台付きの、
縮めると500mlペットボトルサイズになるくらいの小型のものを使用してます。
伸ばしてもそれなりの大きさなので、
見下ろしたい場合はスツールなんかを使って高さ調節をしたりしてます。
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以上、思いつくまま書いてみました。
長々書いておいて言うのもなんですが、
三脚についてはマストアイテムというわけでもなく、
また日常使い回しの効き難いアイテムでもあるので、
皆さんの状況にあわせて、参考程度に読んで頂ければと思います。
次回は…
思いつかない(^^;)
たいていのカメラの底に開いている三脚ネジ穴ですが、
三脚を使ったことがある人はあまりいないのではないでしょうか。
普通に写真を撮るだけなら手でカメラを構えれば済むわけですし、
集合写真で撮る人も写るとか夜景撮りでもしない限りは、
三脚なんて使わないですしね。
そんな三脚ですが、当然ナノ撮りにも使えたりします。
-----
例えば僕の場合は蓄光ブロック好き(笑)なので、
撮影環境を暗くして、仕込んだ蓄光ブロックが発光する様子を撮ってみたり。
(ISO200/絞り6.3/シャッタースピード2.5秒。やや暗い程度の環境で撮影)
蓄光ブロックを撮るときは数秒間シャッターを開いたままにするのですが、
頑張って手で構えても絶対にブレます。
(これは私見なのですが、
1秒を超えるとほぼ確実にブレると思います。心臓が動き脈拍が生じるので…)
例として手持ちと三脚撮影の二種類を見てみましょう。
まずは手持ち。撮影に4.4秒かかっています。
(ISO200/絞り5.6/シャッタースピード4.4秒)
すごく頑張ってみたのですが、やはりブレました…
次に三脚を使用。撮影に7.7秒かかっています。
(ISO200/絞り6.3/シャッタースピード7.7秒)
ブレずに撮れました。
こういう撮影にはやはり三脚が必要です。
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さらに、別の手法として
1:明るい状態でディティールを撮影
2:暗い状態で発光を撮影
3:両方の画像を合成し、全体が見えつつ蓄光のあやしいグリーン発光も表現する
なんていう場合にも使えます。
使えますというか、この場合は必須ですね…
このように明暗ともまったく同じ構図で撮らなければならない場合は、
手でカメラを完全に固定したまま照明を操作したり、
逆に照明を操作した後で寸分違わぬ構図をとることは不可能なので、
三脚が必要になります。
同じようなケースとしては、
複数枚撮影した写真からアニメーションgifを作る場合があります。
アニメーションgifも、
カメラが動いてしまっては動かしたくないものまで動いてしまう(=意図したアニメーションにならない)ので、
やはり三脚が必要になりますね。
※nanoblockのアニメーションgifについては、
hiropo-papaさんの「ちょっとアートにnanoblock」にナイスな作品が掲載されています
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さらにさらに、(これはカメラの特性によるのですが)
ISO感度を上げずに撮影したい場合にも三脚は有効です。
以前書いた「カメラについて」でも触れていますが、
光量の少ない状況で撮影する場合、
・シャッター速度を遅くして光を多く取り入れる
・絞りを開いて光を多く取り入れる
・ISO感度を上げて光を多く捉える
の三要素で補正を図ることが一般的ですが、
たいていのデジタルカメラの場合、ISO感度を上げると画質低下が生じます。
そこで、
ISO感度を上げないと手ブレを起こしてしまうような状況では、
ISO感度を上げず撮影時間が長いまま、
三脚を使ってブレを防ぐわけです。
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…とまぁここまで三脚の使い道を書いてきたわけですが、
もし手に入れるとして実際どんなのを買えばいいの?
というと…
カメラ本体同様、オススメするのは難しいのですが、
・撮影時に椅子やテーブル等々で(被写体もしくは三脚の)高さの調整が効くのであれば、
カメラの重さが支えられればOK
・三脚側で位置決めをしたいなら、脚(と首)が伸縮式のものが必要
・さらに、被写体を見下ろしたいならある程度の高さまで伸ばせるものが必要
でしょうか。
商業目的で使用するなら話は別ですが、概ね気にすべき点は
・耐荷重
・撮影時のカメラの最大/最小高さ(=撮影環境に合うか、被写体に合わせられるか)
・価格
・収納時のサイズ
かと思います。
ただし、ココはなるべく拘って欲しいというポイントが一点だけ。
三脚を立て、カメラを取り付けた状態で、
カメラを前後左右方向に傾けられ、旋回もさせられるタイプが望ましいと思います。
ある程度カメラに動いてもらわないと、
三脚を設置する位置・高さをキッチリ決めるか、
写したい構図のために被写体側の位置を変えるはめになってしまいますが、
おおよその位置・高さに三脚とカメラを設置した後で微調整が可能であれば、
その心配もありません。
よくあるのが三脚とカメラの間がボールジョイントのようになっているタイプ
(いわゆる自由雲台ってやつです)で、
これだとカメラを取り付けたまま前後左右方向に傾け、旋回もできます。
※ちなみに僕は、
マクロ撮影メインをうたった、脚と首の伸縮が効き自由雲台付きの、
縮めると500mlペットボトルサイズになるくらいの小型のものを使用してます。
伸ばしてもそれなりの大きさなので、
見下ろしたい場合はスツールなんかを使って高さ調節をしたりしてます。
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以上、思いつくまま書いてみました。
長々書いておいて言うのもなんですが、
三脚についてはマストアイテムというわけでもなく、
また日常使い回しの効き難いアイテムでもあるので、
皆さんの状況にあわせて、参考程度に読んで頂ければと思います。
次回は…
思いつかない(^^;)
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